食育への取り組み

食育への取り組み

「緑川商店」では、特にカルシウムを摂取して欲しい妊婦さんとお子さんに向けた『食育』に関する資料作成及び講習会を実施しております。

園・学校への出張授業ほか、「栄養だし」を活用したレシピなど実践的な取り組みを行なっておりますので、ご興味のある方はご連絡ください。

食育活動のご紹介

子どもたちに日々の食事や健康の大切さを伝えます。

食育講座 ~子ども編~

敏感な味覚にこそ、本物の味を

私たちが幼稚園や学校に出向いて食育講座を開催している目的。それは、「食べることは生きること」という食本来の意味を子どもたちにも知ってもらいたいからです。

大人が唯一子どもに勝てないもの。それは味覚を含めた感性ではないでしょうか。

非常に敏感な味覚を持つ子どものうちであれば、身体に良いものと良くないものを見分ける力があります。しかしながら食育の授業を行うと、親御さんたちが忙しいこともあってか、朝食を食べない子どもやインスタント食品で済ませてしまう子どもたちが多くいることに気づかされました。

子どものうちから化学調味料の濃い味を食べ続けていれば、大人になったときに本物の味が分からなくなります。だからこそ自然だしを昭和初期から作り続ける私たちが、日本の伝統でもある出汁を用いた食育を行っていくべきだと、学校での活動を始めたのです。

栄養だしの塩分は、化学調味料の1/30

化学調味料の味で育った子どもたちは、いわゆる「お袋の味」を知らないこともしばしば。そのため私たちが実際に自然だしで出汁をとって子どもたちに飲んでもらうと、「味が薄い」と言われることもありますが、出汁を濃くとると「美味しい」と言ってくれるのです。

このように子どものうちから塩分ではなく“うま味”による美味しさを知ってもらうことが、将来的にお袋の味を受け継いでくれるのではと、私たちは考えています。

ちなみに化学調味料を使用した出汁では、1gあたり0.34gの塩が使用されており、これだけで生後半年の赤ちゃんの1日の塩分摂取量に相当します。しかし栄養だしなら塩分は1gあたり0.01g。約30分の1もの塩分量を減らすことができるのです。

また多くの親御さんが野菜の農薬や産地を気にするにもかかわらず、なぜか味付けは化学調味料を使用しているのが現状です。最近では肥満や高血圧など、子どもの成人病(小児生活習慣病)も増えていますが、その原因の一つが食生活ではないかと私たちは考えています。

うま味成分が高く、塩分・糖分の含有量が低い天然だし(東京都消費者センター分析結果)
  化学調味料(うま味調味料) 天然だし(かつお削り節)
食塩含有割合 29.5% 0%
糖分含有割合 27.8% 0%
エチルアルコール 検出有り 検出無し
180mlあたりのうま味(イノシン酸) 0.01g 0.026g

食育の基本は、楽しく食べること

食育と聞くと難しいイメージがありますが、私たちは楽しく食べながら「本当の食」について理解してくれる子どもたちが増えてくれれば良いと思っています。
子どものうちから食育を行う理由の一つに、大人になると難しく考えたりこれまでの習慣を変えられないことが挙げられるのですが、子どもは柔軟性が高く素直です。

自然だしを「美味しい」と言った子どもたちの姿を見て大人たちが変わる光景を私たちは食育活動を通じて目の当たりにしているため、子どもの食育は大人の食育にも繋がっていると考えています。

子どものうちは親御さんが食事の支度をしてくれますが、大人になると自分で食品を選択して食事をしなければなりません。健康な身体を守る「本当の食」を子どものうちから知ってもらうことで、「自分の命を自分で守る」大人が増え、さらには日本古来の味覚・文化を大切にしてくれればと願いつつ、これからも食育活動を「緑川商店」では行ってまいります。

拡がる食育の輪

食育活動を本格的始めたきっかけは、私たちの考えに賛同してくれる栄養士さんがいたからです。
今では当店のイワシ煮干をおやつとして食べてくれる子どもが増えましたが、当初は栄養士さんに「最近の子どもは煮干なんて食べませんよ」と言われたほど。
しかし実践的な食育活動を行うなかで、確実に子どもたちが本物の味を好んでくれることを実感しております。

今では地元千葉エリアの学校だけでなく、東京では立川市、東北では山形県・福島県・仙台市において当店の「栄養だし」を納品しておりますが、これも地道な活動と口コミのおかげ。
私たちは、栄養だしを使用したお味噌汁が子どもたちのお袋の味になってくれることを願っております。

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